Transporter2018
快適性

快適性

 音響関係は一通り手を入れないといけないのだが、参考事例はたくさんある。ダイナはトラックであり、いわゆるマイカーとして使用する人は非常に少ないのであるが、キャブコンベース車のカムロードはダイナ/トヨエースの派生である。つまり、700~800万円するキャンピングカーは同じダッシュボードやドアなので、当然いろいろ手を入れている人がいるわけである。

 ヘッドユニットはとりあえずハイゼットトラックにつけていたものを持ってきて、iPod音源を使用できるようにした。ダイナのダッシュボードには全て使い切る人がいるとは思えないほど空きのスイッチパネルが並んでいるので、ここにUSB端子とステレオミニジャックが差し込めるパネルを設置した。Bluetooth接続もできるが、車載iPodが常に充電できるように、基本的には有線接続である。スイッチパネルについては、ついでに充電用のUSB端子2つ分のパネルと車内・車外の温度パネルも設置した。車外用温度センサーは車体左前のスペースにちょうどよい場所があったが、車内用温度センサーは温風や冷風の影響を受けてしまい、どこが良いか今ひとつわからない。まあオマケ程度のものなのでどうでも良いんだけど。

 スピーカーについてであるが、旧型ではドアにスピーカーがあったのだが、ダッシュボードが新型になりダッシュボードの左右の上に設置されていた。純正を外してみると、恐ろしく薄い。スピーカー設置スペースの奥行きが全然なく、こんな形状になっているようだ。お手軽なのはドイツのGroundZeroの10cmコーンへの換装らしく、これもまた薄いのでそのまま設置できるらしい。とりあえず試したのだが、結論は全くダメだった。音の分解性能が低い、なんだかはっきりしない音なのだ。ハイゼットトラックに付けているCarrozzeriaの10cmコアキシャルの方が格段に音が良い。

 仕方ないのでスピーカーはドアに設置することにした。ドア自体は旧型と同じなので、スピーカーのスペースは元々確保されている。穴を拡大したり、ドアパネルを加工すれば16cm、17cmコーンを付けられるし、カムロードの事例はたくさんあるが、やはりとりあえず10cmを入れてみることにした。人工大理石のバッフルにCarrozzeriaのTS-F1040Sのミッドウーファーを取り付け、ダッシュボードからドアにスピーカーコードをまわして(予想通りこれが一番大変だった)接続した。エーモンのデッドニングキットで一通りのデッドニングは行ったので、この時点で中・低音の音質は問題ないレベルになった。ツイーターはダッシュボードのスピーカースペースに入れたいのだが、CarrozzeriaのTS-T736はどうだろうと思い、試してみることにした。結果的にはこのツイーターから出る音が非常に綺麗なので、あとはミッドウーファーとサブウーファーでもっと下の音をちゃんと出してれば良いかなという感じである。

 サブウーファーは評価の高いμ-DIMENSIONのBlackBoxX8を使用することにした。ダイナのキャビンは2t車ベースなのでエンジン搭載スペースが大きく、実は助手席シートレール位置は運転席より高い。そこに運転席と同じRECAROのERGOMED-MVを取り付けているので、足置き必須なのである。ということは、その足置きの下にうまく入り込む大きさのものが適切なので、X10では大きすぎ、X8となったわけである。ちなみに、ハイエースの時の600W1チャンネルパワーアンプと25cm×2のウーファーボックスなんて、ダブルキャブキャビンには必要ない。というかスペース的に邪魔。足置きも当初はパネルとステーで自作したのだが、思った様に堅牢にできなかったので、丁度よい大きさのものをホームセンターで探し、床の凹凸に合わせて足を少しカットして設置した。かなりゴツいので、サブウーファーの音に影響は出ていないようである。電源は助手席後ろにあった穴を使って車外に設置されているバッテリーから直に取り出している。この穴はバッテリーのすぐ近くであり、このためにあるとしか思えない。