■運転しやすくしよう
H14年モデル以降のSuperGLのみ、まともな今風の乗用車のハンドルがついていますが、それまでの純正ハンドルはウレタンの安っぽいものでした。僕は右手一本でハンドルを回すので、ウレタンでは滑ってしまって上手く扱えません。なので、Nardy Classicの黒の本革のハンドルに換えてあります。但し、径が36cmなので純正よりも少し小さいのが難点です。運転しやすさを追及するなら、38cmの方が良かったとは思います。また、シフトレバーのロッドが長く、シフトチェンジ時の移動距離が長いにも関わらずヘッドがこれまたウレタンで軽いので、純正のままでは結構な重労働になってしまいます。ということで、かなりの重さがある金属製のヘッドに換えました。戻しと入れの2段階が必要なハイエースでは、この交換は重要です。
フィルム+運転室と荷室を区切るシートのせいで、バックミラーの写りは最悪ですから、当然反射率の高いミラーに交換します。ついでに隣の車が覗けるミラーも付けておきました。
快適な運転の友はやはりタクシー運転手御用達の玉すだれ。キャラバンを手放した知り合いに譲ってもらいました。運転席に座るとどこまでも行けそうな気になります。
ハンドル右側の送風口にはコーヒー缶を置く場所、左側の送風口にはセカンド灰皿と煙草を置く場所を設置。アームレスト部には缶やiPodを置く場所を設置し、シフトレバーの左側には小物(ケイタイ等)を置く場所も設置しました。1DINのCDプレイヤーをセットしているので、下の1DIN分にも引出しを付けましたが、これはあまりよろしくありません。地面と平行になっていないので、中身が奥に寄っていきます。
当然、レーダーも取り付けてありますが、丁度太陽電池モデルが一般化したころで、ソケットからの電源供給モデルがかなり安くなってたので、結構性能が高いものが手に入りました。
一度ヘッドライトを大光量の黄色バルブ(雨・霧・雪に適す)に換えたのですが、明るいけれど光の届く範囲の端が急に暗くなっていて、逆に運転しづらかったです。結構早く(1年くらい?)電球が切れたので、純正に戻してます。
運転席全景。
玉すだれは快適だったのですが、もう若くはないので体のことも考えようと、2006年6月に運転席シートを替えました。今までの純正シートはホールド性が低く、さらにその上に玉すだれを置いていたので、横Gに対して腰にかかる負担は結構大きかったと思います。RECARO LS-Lをセットしたところ、ホールド性が高いだけでなく結構振動吸収もしてくれるので、一日中運転しても大丈夫そうです。ちなみに、左右幅はギリギリで、サイドブレーキに干渉してベストポジションまでシートが前にスライドしないので、左ダイヤルは外しました。座面は若干上がったのかもしれませんが、違いは感じません。
随分前に寄っているように見えますが、ここがベストポジションです。足が長くないから。
2009年7月、8年使ってボロボロになってきたステアリングを交換しました。湿度が高い日はコケがどんどん手に付いてくるのは、さすがに末期症状です。で、新しいのはもちろん380mmですよ。オークションで程度がいいのが手に入ったので、僕にとってはどう見ても新品です。それからついでにシフトノブも替えました。今までは150gのアルミ製で、純正のノブに比べれば重かったです。が、もっと重いとどうなんだろう?と思い、一品モノのステンレス製ノブに替えてみました。なんと444gです。約3倍です。結論はこのくらいが適当なのかな〜?ハイエースバンには400g超で決まりです。
直径たったの20mmの違いなんだけど、見た目も使用感も別物!
■快適にしよう(運転以外も)
元々の助手席は、前席3人掛けができるものでした。中央席は通常はシートバックを倒してコンソールとして使用できるので、運転する身としては特に不都合はありませんでした。が、助手席シートはリクライニングも前後スライドもできませんし、中央席との境目が妙な傾斜になっていて、あまり快適ではありませんでした。
助手席シートを替えようと思っても、エンジンカバーの上にシートが直接取り付けてあるので、エンジンカバーごと換えなければなりません。上級グレードのSuperGLおよびSuperGL-Eには、前席2人掛けの助手席が付いているので、エンジンカバーとその上のコンソールと助手席シートをセットで探すことにしました。オークションで3年くらい探していましたが、H11年以前の2800cc用のものは出品されても、3000ccエンジン用はさっぱり出てきません。基本的に廃車にしなければ使用できないパーツですからね...
そんな中、中古車リサイクル業者ネットワークでやっと見つけました。僕の車より2ヶ月早く製造された車に付いていたもので、程度も良く、しかも格安でした。(2800cc用のオークションでの落札価格平均よりもずっと)
これで助手席に乗った人も不快にならなくて済みます。
変更前/変更後
その後、2006年8月には、助手席にもRECARO LS-Lを入れました。そして運転席にはやっぱり玉すだれを復活させ、さらにエアーランバーサポートも入れてみました。予想以上に良い感じです。
基本的に2人が快適なら良いという考えだったのですが、2列目のシートも替えてみることにしました。S-GL用、ワゴン用、トランポ用社外品等いろいろ検討しましたが、現状の3列目シートをベッドの一部とする構造を変えたくないので、ベースフレームをそのまま利用する方法を採用しました。15mm厚のコンパネを5カ所(さらに2カ所の半固定)で固定し、RECARO LX-Lを2脚と、その間に工具箱と以前のシートウレタンを利用した特製センターコンソールを設置しました。前後位置はシート1脚につき4本の固定ボルトを緩めると65mmスライドできますが、一番後ろでも3列目シートは畳めるので、あまり前に寄せる必要はないみたいです。さらに3列目シートが畳めなくなるほど後方(+45mm)にも、別穴で固定できます。エンジンカバーの上に足を乗せれば、大抵の人は完全に足を伸ばせる広さです。リクライニングさせればほぼ水平になるので、2列目シートと後ろのベッドで4人は寝られる仕様になりました。
2列目シートの固定
センターコンソールがなかなか絶妙な出来具合です。
2007年11月、やっぱりサイドにも肘掛けを設置しました。邪魔にならずに機能性が高いものを考えると、工作は難しいのでオフィスチェアの肘掛けにしました。スチールの肉厚は5mmはあり、上部のウレタンは適度な柔らかさもあるので、なかなかいい具合だと思います。ちなみに、シートベースは黒く塗装しました。
肘掛け固定/完成状態
■音楽を聴こう
ハイエースのエンジンは、シートの真下にあります。ということで、車内に響き渡るエンジン音は乗用車の比ではありません。そのくせ純正のスピーカーは運転席と助手席の足下付近に10cmの安物コーンが付いているだけなのです。どれだけ音量を上げても、まともに音楽を楽しむことはできません。
ということで、まずはコーンを交換してみました。音は多少上質になりましたが、所詮10cm、たいして効果はありません。知り合いからフルレンジのリア用スピーカーをもらったので、それを増設しましたが、やはりディーゼルの重低音にはかなうものではありません。仕方ないので25cm×2のウーハーと320Wアンプを増設してみました。周りの知り合いもウーハーを載せている人が多いのですが、納得しました。乗用車と違い、商用1BOXにはウーハーが「絶対に必要」なのです。やっと「まともに」音楽を聴けるようになりました。その後、ツイーターも増設し、なかなかいい感じになりました。
プレーヤーはCDのみでいいので、シンプルなデザインのものを探しましたが、ナカミチ以外に選択肢はありませんでした。そりゃ、大枚をはたけば他にもありますが・・・。イルミネーションがメーターと同色で、夜のドライブは少しいい気分になれます。
ふとiPodを接続することを思い立ちました。プレイヤーからはミニジャックを出しているので、すぐ接続できます。(FMトランスミッターでは音質が下がるので、やはり有線接続の方がいいです。)電源は12VとIEEE1394の変換ソケットを買って繋ぎました。
iPod万歳。
センターアームレストの上にはiPod。(写真は第一世代ですが、IEEE1394最後の第三世代もあり)
2011年8月、第三世代iPodのホイール中心のボタンが熱くなると反応しなくなりました。車載としては限界ということで、iPod classicに変更。酸化皮膜アルミニウムの色がMacBookProと同じで、しかも薄い!使えればそんなことはどうでもいいんだけど。
2005年8月、4年ぶりに手を入れました。今まではメインスピーカーとツイーターはハイパスフィルターで分岐し、ヘッドユニットから直に繋いでいましたが、ツイーター・メイン・ウーハーのそれぞれから出す周波数とゲイン(音量)を調整できるように、クロスオーバーネットワーク(1DIN)を導入しました。そのためにはツイーター・メインの4チャンネル分のアンプも必要になり、結構大がかりな作業となりました。でも、曲やアーティスト毎に微調整を加えられたり、今まで大きすぎだったツイーターの音もまともになり、満足できる改良となりました。
1DINのクロスオーバーネットワーク&4チャンネルパワーアンプ。
2011年9月、左のツイーターから音が出なくなったので交換。マウントステーが3種類付いていたので、可動式のものにしました。
2012年6月、ウーファーが音を出さなくなりました。電源やアンプの接続も確認してみましたが、全然ダメ。7月末にヘッドユニット周りの接続も確認したけど、全然音が出ません。おそらく高確率でウーファー用のパワーアンプが原因と判断。オークションでいろいろ探さなきゃとも思ったけど、一応近所のパーツ屋へ行ってみました。9k弱で600W1chのウーファー用アンプを発見。今までのは320W1chだったし、売ってる方が製造時期が新しいし、そんなに高い買い物でもないしということで、即購入。今までのと繋ぎ変えても音が出なければ他の原因なので返品するということにして、買った1分後には繋いでチェック。予想通り、確実に今までのアンプよりいい音でウーファーが鳴りました。
しかし、10年超えるとどんどんいろんなモノが壊れていきますね・・・
2代目ウーファーアンプも定位置に固定(手前は外した1代目)
■寝よう
車を購入した当時、周りの知り合いのなかではヤザキのイレクターを使用して組立て式のベッドを作ることが流行ってました。オグショー等のキャンパー専門業者のキットを参考に、それぞれ工夫していたのです。僕も工作魂に火が付いて、いろいろ設計図を書いてみました。両サイドに固定部を設置し、3列目シートを倒したシートバックとツライチの高さとし、中央部のマットを縦に分割してサイドに重ねて収めることができるようにしました。マットはホームセンター巡りで探し当てた「超かため」マットレスを使用し、はぎれ屋で買った灰色のジーンズ素材の布を被せタッカーで留めています。3列目シートのシートバックにもマットレスを入れました。これで約180cm×120cmのベッドが完成です。バイク1台を載せる場合には中央の3つのマットを外し、2台載せる場合は右側のもう1つのマットも外します。
寝るときのプライバシー確保や着替え等に便利なよう、荷室の4面全てにカーテンを付けました。通常のカーテンレール(横)とフレキシブルなカーテンレール(前後)を使用し、カーテンそのものはホームセンターのセミオーダーで丁度よいサイズを作りました。ちなみに、リヤサイドのはめ殺し窓は裏から板を貼って完全に塞いでます。バイクを倒れかけさせるのにも便利です。
夏は虫よけにドアを閉めると暑いので、サイドの窓に網戸を貼ろうと試みましたが、これだけは良いものが作れませんでした。結局専門店でハイエース専用の網戸を買ってしまいました。なんだかここだけブルジョワです。でも、これは必需品です。
サブバッテリー(車載と交換可)とアイソレーターとAC/ACコンバーターも設置しましたので、車内灯は32Wの台所用蛍光灯を付けてます。かなり明るいです。
元々は、レース前の前乗で宴会して寝るための設備でしたが、「外での宴会+眠くなったらすぐ寝られる」という図式は予想をはるかに超える心地よさで、バイクと関係ない宴会も含めて年に10回以上は活用してます。人生はこのビールを飲むためにあるんだなあっていつも感慨にふけって、よっぱらって、寝るのです。(笑)
ベッドを畳んだ状態とセットした状態の比較。2列目シートはそのままでOKです。
右サイド後ろ。ウーハー、アンプ、コンバーター、アイソレーター、サブバッテリーをまとめてます。
■走りを記録しよう
2009年2月、YouTubeを見ていたら、酷道動画というものに出会ってしまいました。全国の「過酷」な国道を走る動画なのですが、なかなか面白いのです。「腐った」府道で腐道ってのもあります。いわゆる3桁国道ってこんなの多いですよね。どれも車にビデオカメラを取り付けて撮っているのですが、なんだか面白そうってことで、マウント制作を行いました。カメラ用の自由雲台が耐荷重2kgのやつで2,000円超えますが、あとはステーで作れます。天井に渡してある梁を外して穴を開け、ステンレスステーで頑丈にマウントを組みました。実は最初はスチールステー1本で作ったのですが、車の振動でかなり揺れるので、作り直してます。
ほぼ運転手と同じ目線です。運転席のすぐ左側に位置しています。
とりあえず酷道(初級クラス)で撮影してみました!
2009年8月、DVカメラのヘッドがおかしくなったみたいで、テープを入れることができなくなりました。仕方ないのでビデオカメラを買い替えることにしました。どうせ画質なんて気にしてないので、Xacti DMX-CG10をネットで¥20160で購入。小さいので車載にはもってこいです。運転席横も2列目真ん中も雲台を取り付けて、簡単にどちらにもカメラをセットできるようにしました。
左は2列目シート頭上あたりのマウントです。フロントガラスが全部映せます。
MP4画質はDV画質と違って細部が鮮明です。
2011年1月、ドライブレコーダーが実用的になってきたことに気づいたので、PSDBX-HD1000を導入。2分ずつファイルが生成されるので、若干のタイムラグができてしまいますが、エンジンがかかっている間は自動的にずっと撮影しているのは便利です!16GのSDカードで約8時間録画し、いっぱいになったら古いファイルから新しいものに置き換わっていきます。複数のカードを入れ替えれば、遠出でも全て記録できます。
マウントは以前のものをそのまま流用。この位置でもサイドのガラスまで映るほどの広角なので、もちろん事故の場合にも役立ちます。
いろいろな条件で撮影してみました。
■少しだけ見た目をカッコ良くしよう
昔はDXグレードにもサイドプロテクトモールが付いてました。無いよりあった方がかっこいいので、知り合いが廃車にしたSuperGLから引っぱがして貼りました。でも、何度貼っても左側のモールが下がってしまって、今は部分的に剥がしています。
ホイールは世界中のどんなホイールより、SuperGL4WD純正ホイールがかっこいいと僕は思っているので、SuperGL-Eを購入した知り合いにもらって付けています。
真っ黒なフィルムはカッコ良さというより、中に載せている様々な、本当に雑多なものを見えなくするという目的です。
基本的にこれ以上は何も望みません。風景に溶け込めなくなってしまいますからね。
■おまけ
今まで11年以上ホーンを使うこともないので放っていたのですが、2011年9月、知り合いが「ホーンを交換」とツイートしているのを見て、つられて交換してみました。¥2980で安売りされていたエアロスパイラルですが、確かにイイ音ですね。あまり使わないと思うけど。
元の配線から2本分岐して、一応左右に分けてマウントしました。
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