■愛車のスペックと感想
3000ccディーゼルの91ps・19.5kgというパワーとトルクは、普通に走る分には問題の無いレベルです。ターボ無しの軽自動車と同じぐらいは走ります。但し、4WDはギヤ比が低く、「1速が必要ない&5速より上が欲しい」という欲求はあります。年中2速発進(下りなら3速発進)だし、80km/h以上出すと燃費がどんどん悪くなるし・・・。ちなみに、最高速は平地で130km/h、通常の使用においては10〜11km/Lの燃費です。路面状況が悪いと後輪のリーフサスはとんでもない反動を引き起こしますが、反面高速コーナーでの安定感は高いです。ミニバンにみられる気持ちの悪いフワフワ感は微塵もありません。さすが1250kgの積載に対応した硬さです。
それから、シート高1,015mmというのは相当に視界が広いです。先の道路状況がものすごくわかるので、この高さに慣れると普通車の目線で運転するのは本当に怖いです。もう戻れません。
■2004年8月 新型HIACE登場 〜15年目のフルモデルチェンジ〜
前モデルのハイエースが誕生したのはH元年。H7年頃から、バンにもグランドハイエースのシャーシを使用した鼻の出た奴が登場し、H12年(2000年)頃にはいつ製造中止になってもおかしくない様な雰囲気でした。(ディーラーでもそう思ってました。)H13年にはライバル車である日産のキャラバン/ホーミーがモデルチェンジし、鼻が出てしまいました。鼻が出ると4ナンバー枠内に収めるためには荷室が狭くなってしまいます。しかし、前モデルのディーゼルエンジンでは首都圏に乗り入れることも出来なくなり、首都圏では泣く泣く乗り換えている人々も多い状況でした。こうなっては、もうモデルチェンジまで秒読みです。「次に車を買い替えるときには何を選んだらいいんだ?」「現行のハイエースより良い車なんてもう存在しなくなってしまうのか?」日本中で多くのユーザーが(特に個人所有の)ハイエースの将来に、そして自分のカーライフの将来に不安を抱える日々が続きました(多分)。
そんな中、2004年の5月頃から、ネット上の車関係の掲示板で、モデルチェンジの話題が浮上してきました。「8月に販売開始らしい。」「7/22に発表らしい。」「え?鼻がほとんど出ない?」「荷室長が現行と変わらない?」「ついにコモンレール直噴ターボディーゼルを搭載?」6月の初め、ネット上の新車関連掲示板集では、いつもハイエースバン掲示板がトップにありました。(書き込み/閲覧が多い掲示板ほど上に表示されるので)「スタッフマニュアルがディーラーに郵送されたらしい。」「画像入手!」「俺にも送ってくれ!」僕も気になって、6月半ばには社内限と書いてある55ページのスタッフマニュアルとビデオを借り出し、隅から隅まで穴が開くほど見ましたよ。よかった・・・(安堵)外観にほんの少し違和感があるにせよ、さすがトヨタです。日本中のハイエースユーザー、ハイエースが大好きなユーザーを裏切らない、ほとんどの面において納得できる答えを出してくれました。つまり、長所がどれも消えずに、短所が大幅に改善されているのです!センチュリーと並ぶ、15年という年月を経たモデルチェンジ。そう、ハイエースはトヨタにとって特別なクルマなのです。
■完全なるバランスは必要か?
最近、新型ハイエースを見ると、どうしてもその全体バランスの悪さが目につきます。ほんの少し前輪が後ろに下がっただけだけど、フロントのボリュームが増した分、妙な違和感が生まれているのです。フロントバンパーもでか過ぎで下過ぎだし。
で、次の買替えを考えたとき、本当に完全なるバランスは必要なのかなと思ってみたりもします。日常の取り回しに不都合のないサイズ、税金の安さ等、今は重要かもしれませんが、将来的には大した問題ではなく、むしろもっと大きいほうが人やモノが快適に載せられていいのかなあなんて考えが浮かんでくるのです。なんたって、全体バランスはスーパーロングの方が良いですからね、新型は。まだまだ先の話ですけどね。
10年超えて飛び石でフロントガラスに傷が入り交換。こうなったら2度目のクラッチ交換をして2016年まで乗ります。I Love HIACE.